Fukuoka 詩的リアリズム

福岡の何気ない風景を撮り続けている。奇跡は身近なところにこそ訪れるという写真家ソール・ライターの言葉、また先日京都で見たウィリー・ロニスの写真展を見ていても自分に身近なる場所を撮り続けることはとても大事なことということを改めて感じた。詩的リアリズムという言葉をその時に知ったけれど、僕にとって福岡という街はもはやふるさとのような場所であるし、写真の仕事を始めてからはずっとここを拠点としているわけなので、カメラを持ては自然と被写体としてとらえてしまう。ごく自然に詩的リアリズムの世界を感じていたようにも思っている。かつて「福岡の休日」や「フクオカ・ロードピクチャーズ」という写真集を出版したのも、この福岡に大いなる魅力を感じていたからだ。この2冊は風景を主にとらえていたけれど、今は人物も含めて、街の様子をとらえながら作品として撮影するようこころがけている。モノクロが多くなっているのは影響を受けている写真家の作品によるものも多いけれど、僕は基本的に演出なし、スタジオ撮影なしなので、シンプルなモノクロのほうがリアリズムをより強く表現できるのではと思いはじめたからだ。「Fukuoka 詩的リアリズム」というテーマが自然と生まれているのかもしれない。

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