「あとがき」の思い出

写真集の「あとがき」を書き終え、ほぼ作業は終了。
この「あとがき」は毎回最終段階に書いているので、いろんな思いを巡らせながら書いている。今回は熊本地震のことにも触れながら、自分なりの素直な思いを書いていった。一時間ほどで書き終えたので、いつもよりかなり早く仕上がったと思う。
思えば6冊目の出版になるので、それぞれにちゃんと「あとがき」を書いている。
2003年に出版した「坊がつる日記」のあとがきでは何をかいていいやら分からず、とりあえず思いついたことをそのまんな書いた。しかもフェリーの中で書いたのでユラユラ揺れながらだ。だから文章もかなり揺れている。文字だけでなく文章そのものが、という意味です。読み返すのが怖いのでそれ以来読んでいない。でも当時いつもいっしょに山に登っていたアシスタント犬「ポリ」への感謝をこめて写真を数枚掲載したのはちゃんと覚えている。今でもあの犬の写真を車に乗せている。それくらい感謝している。
2011年の「フクオカ・ロードピクチャーズ」のあとがきは福岡空港で書いた。最後にちゃんと「福岡空港にて」なんてかっこよく記している。旅の本だったので空港で書いたらいいだろうなあと思ってそうしたのだが、思えば飛行機で旅した写真なんて一枚もなかったのだ。よかったのかなあれで。
前作の「九州色彩をめぐる旅」では車の写真を添えて掲載した。11年乗ったスバルのサンバーが草原にぽつんと止めてある写真。これは湯布院の塚原高原で撮影したもので、この地域に住む外国人の冒険家のような方?を取材したときのものだ。この草原、入ってよかったのかどうか分からなかったのだが、その外国人の方が「イイヨイイヨ、ノープロブレム、ソノマママッスグネ」とか言いながら草原を突き進んでいったのだ。たぶんというか確実に車の進入なんてダメな場所だったんだろう。 それでも丘の上から眺めるとサンバーはとても気持ちよさそうだった。この車は結局34万キロ走行してお別れになったけれど、ほんと丈夫な車だった。その姿を懐かしみながら掲載したのだ。この写真集は離島以外ほとんどこの車での旅だったから、あとがきは僕にとってもとてもいい思い出になっている。
 今回も車のシルエットを掲載する予定。ドライブがテーマなので当然なんだけど、掲載予定は南阿蘇での朝のワンシーンだ。車は2代目(2台目というべきかな)サンバーだけれど、シルエットなのでよく分からない。熊本地震後初めて南阿蘇で朝を迎えたときに撮影したもの。とても気持ちよさそうなシーンでいい写真も撮影できた朝なんだけど、蚊の大群に襲われた場所でもある。もちろんそんなこと書いてない。気持ちいい写真集の最後を蚊の大群話で締めるわけにもいかないからね。
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