シャッター音を傍らに ー川上信也撮影日記ー

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zoom RSS 三ノ宮の夜

<<   作成日時 : 2017/07/02 16:12   >>

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神戸、三ノ宮へ。
翌日神戸市内での仕事のため、この三ノ宮で前泊となったわけだけれど、何の知識もなく三ノ宮駅に到着し、イメージしていた神戸とはあまりにも違っていたため少々驚きと戸惑いの中ホテルへと向かった。
僕は神戸という街に18歳の頃に行っただけで、異人館などが並ぶ異国的な風情の街というイメージしか持っていなかった。それが三ノ宮駅に到着すると、狭い通りを人がひっきりなしに行き来する下町のような風情だったため、駅を間違えたのかと疑ったくらいだ。到着したのは夕暮れ時だったので、まさに三丁目の夕日的な光景に映ったのかもしれない。
ひとまず駅近くのホテルにチェックインし、カメラには標準単焦点レンズを付け、モノクロ設定にして周辺散歩。
昭和の時代から変わらないであろう看板がひときわ目を引く。
高架下に並ぶお店の数々がこの三ノ宮駅界隈の独特の味わいを形成しているということだろうか。

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中華料理屋が非常に多い。
それもとても庶民的な雰囲気のところばかり。
とりあえずある程度混んでいる中華料理店を見つけて入った。
おそらく店員は中国の方で、小さなテーブルに案内された。
テレビでは阪神戦。
みんな野球には目もくれず賑やかに話しているのだが、阪神の打者が打つと「おおっ!」と歓声があがる。どの瞬間で野球を見て状況を把握しているのか分からない。阪神ファンの直感なんだろうか。
中華丼700円。安くてうまい。
こういうお店は壁に適当に貼られたメニューに蛍光灯の色合いがよく似合う。
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再び町を歩きはじめると、レトロな街灯が目に入った。
街灯というよりお店の門灯のようなもののようで、そこはおそらく昔からあると思われる珈琲店だった。

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「にしむら珈琲店」
店内を覗くと夜8時過ぎにもかかわらず混んでいる。11時すぎまで開いているようだ。
レトロな照明に椅子、とてもよさそうなので扉を開ける。
一人で初めての喫茶店に入る時は、扉を開ける瞬間に感じる緊張感が独特で、けっこう苦手だ。開けている瞬間でさえも戸惑っていたりする(わりと失敗もあるので)。しかしこういう街の歴史に根付いたような喫茶店があるとついつい入ってしまう(スタバにはほとんど入らないんだけど)。
そんな時は店員の笑顔にものすごくホッとするもの。ここもそうだった。ブレンドを注文。
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帰り際に珈琲豆モカ100gを注文。今ではほとんど見かけないような浅い焙煎。どれほどの酸味なのか楽しみだ。
制服を着た店員さんがとても丁寧に袋に入れてくれる。
こんなワンシーンもこの町の文化的光景といえるのかもしれない。
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再び夜の三ノ宮。
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高架下はバスの発着場にもなっているようで、
まるで芋虫のあなぐらだ。

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結局僕はこの三ノ宮で中華丼食べて珈琲飲んだだけだったんだけど、
何やら不思議な余韻の残るほんの2時間少々の散策だった。
あとで思うときっと記憶の中を風のように吹き抜けていった何てことのない町、ということになるかもしれないけれど、
中華丼の味、阪神戦、珈琲の香り、その時に読んだ短編小説、高架下に連なる看板、
そんな何気ない記憶のかけらの集まりがそのうち心の中にひらひらと舞い降りて、ちょっとだけ心を豊かにしてくれるような、そんな気がする三ノ宮の夜だった。

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